水上 治 (Osamu Mizukami)  博士会員

日本ライフスタイル医学会

会員インタビュー

水上 治 (Osamu Mizukami) 先生
健康増進クリニック院長(東京)

LM と出会ったきっかけ、また何故 LM が大切だと考えましたか?

2015年に友人に誘われて、台湾でのLMの国際学会に出席したのがきっかけです。ここで白井先生はじめ何人かの当会オーガナイザーに出会いました。世界の医療従事者と接し、ライフスタイルが医療だという考え方に大いに共感し、長年の私の考えと一致するので、日本でも学会を組織すべきだと強く感じて帰国しました。

私は医学生の頃から、薬漬け医療に疑問を感じ、玄米食を始めた変わった医師です(笑)。長年内科医をしていて、できるだけ薬に頼らない、自分なりのLMを進めてきました。

LM を推奨する中で、Challenge がありましたら教えてください。

はっきり言って、医師がLMに無関心過ぎます。なぜなら、医学部での授業にLMがほとんど入っていないからです。だから、医師は長生きしていません(笑)し、栄養士もしかりです。

医療者がLM全般を学び、自ら実践し、患者さんに広げるのが大いなるChallengeです。日本の健康保険制度では、LMを実践しにくいのが問題です。

LM の6つのテーマ(運動、食事、ストレス、禁煙アルコール減、睡眠、コミュニティ)の中で、自分で強いと思う分野、また弱いと思う分野を教えてください。また ご自分で弱いと思う分野は、どのように勉強しているか教えてください。

米国大学院で公衆衛生学全般を学んだことが自信になりました。6テーマ全体をカバーしていますので、臨床現場で役立ちました。興味ある外国論文は絶えず読むようにしています。私が弱いのは、睡眠で、一時不眠で悩みました。睡眠の情報は信頼できる医師の本から得ることが多いです。

LM が日本に浸透した時に、どのようなメリットがあるのか、実現した時の未来像をお聞かせください。

日本の医療現場に、LMが広まるのは、画期的なことです。医療費の削減が実現し、世界一長寿の日本人の健康寿命が延びます。日本人がより幸せになります。

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この記事を書いた人

Japanese Society of Lifestyle Medicine (JSLM) は、⽶国の学会に集まった⽇本のNCDの改善に関⼼のある医療従 事者により2015年より準備が始まり、2017年に組織されました。JSLMは 医師、公衆衛⽣専⾨家、医療リサーチャー、医療政策に関わる専⾨家、医 療教育者、看護師、栄養⼠、ソーシャルワーカー、理学療法⼠、臨床⼼理 ⼠、ヘルスコーチ、⻭科医、薬剤師等、幅広い分野の専⾨家で組織されています。

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