濵﨑秀崇(Hidetaka Hamasaki) 医師会員

日本ライフスタイル医学会

会員インタビュー

濵﨑秀崇(Hidetaka Hamasaki)先生 

うるうクリニック関内馬車道院 院長(神奈川県)

LM と出会ったきっかけ、また何故 LM が大切だと考えましたか?

糖尿病・内分泌疾患を専門に診療を続ける中で、治療におけるライフスタイルの影 響の大きさを再認識しました。未病の段階で病気を予防するためにもライフスタイルを 整えることが鍵になります。日本でライフスタイルの大切さを謳う学術団体はないもの かとネット検索していたところ本学会を見つけ、2023 年 3 月に入会致しました。様々 な疾患をライフスタイル医学というフレームワークで捉え直すことが医療の質と患者さ んの QOL を高くすると考えています。

LM を推奨する中で、Challenge がありましたら教えてください。

ライフスタイル医学を十分に修得しているとは言えず、専門家として推奨できる立 場にはありませんが、セクショナリズムの強い日本の医学界において、ライフスタイル 医学の認知度を向上させることが大きなチャレンジだと思います。

LM の6つのテーマ(運動、食事、ストレス、禁煙アルコール減、睡眠、コミュニティ)の中で、自分で強いと思う分野、また弱いと思う分野を教えてください。また ご自分で弱いと思う分野は、どのように勉強しているか教えてください。

食事・運動・禁煙/節酒・睡眠などは日常診療において指導することが多く比較的強 い分野だと思いますが、ストレスマネジメントやコミュニティについては理解が浅く科 学的根拠に基づいた指導ができない弱い分野です。勉強不足ですが、American Journal
of Lifestyle Medicine や Preventive Medicine などの学術誌に掲載されている論文を読ん だり、ライフスタイル医学会のテキストや講義を利用したりして勉強したいと思います。

LM が日本に浸透した時に、どのようなメリットがあるのか、実現した時の未来像をお聞かせください。

予防医学の重要性が叫ばれて久しいですが、ライフスタイル医学は健康な人はより 健康に、未病の段階にある人は病気の発症予防に、何らかの病気に悩む患者さんは治療 および薬物療法のサポートに、あらゆる人々にとって有効な医療となります。医療は病 気を持つ患者さんにしか提供されないという固定概念を離れることで、より多くの人の 健康管理にリーチできると思います。また、ライフスタイル医学のエビデンスを活用し て、社会的ネットワークの構築、コミュニティ活動への参加、健康教育プログラムの実 施などを進めて行くことにより、日本社会が元気になると信じています。

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この記事を書いた人

Japanese Society of Lifestyle Medicine (JSLM) は、⽶国の学会に集まった⽇本のNCDの改善に関⼼のある医療従 事者により2015年より準備が始まり、2017年に組織されました。JSLMは 医師、公衆衛⽣専⾨家、医療リサーチャー、医療政策に関わる専⾨家、医 療教育者、看護師、栄養⼠、ソーシャルワーカー、理学療法⼠、臨床⼼理 ⼠、ヘルスコーチ、⻭科医、薬剤師等、幅広い分野の専⾨家で組織されています。

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