日本ライフスタイル医学会(JSLM)とは

世界的に広がるNCDの危機に対応する形で、各国で医学の専⾨家達が学会を⽴ち上げてきました。Japanese Society of Lifestyle Medicine (JSLM) は、⽶国の学会に集まった⽇本のNCDの改善に関⼼のある医療従 事者により2015年より準備が始まり、2017年に組織されました。JSLMは 医師、公衆衛⽣専⾨家、医療リサーチャー、医療政策に関わる専⾨家、医 療教育者、看護師、栄養⼠、ソーシャルワーカー、理学療法⼠、臨床⼼理 ⼠、ヘルスコーチ、⻭科医、薬剤師等、幅広い分野の専⾨家で組織されています。

なぜライフスタイル医学(LM)が不可欠なのか

⾮感染性疾患(Non-Communicable Disease、以下NCD) は、がん・2型糖尿病・⾼⾎圧・⼼臓病・脳卒中・COPD・うつ病・認知症・慢性疼痛・サルコペニアなどの⽣活習慣病の増加という形で顕在化し、我が国のみならず世界的に深刻な健康問題となっています。NCDの主なリスク要因は、喫煙、不健康な⾷事、運動不⾜、アルコール摂取、ストレスがあげられます。今⽇、世界で13億⼈以上の⼈々が肥満/肥満予備軍となり、2035年には2型糖尿病患者は5億9,200万⼈に増加すると予想されています。そしてNCDによる死亡の約80%が低/中所得国で発⽣しています。我が国では、依然がんの死亡率は⾼く、死因の約29%を占め、効果的な⼀次予防戦略として、⾷事、運動、ストレスの改善、ワクチン接種、早期発⾒等、統合的な治療プログラムを実施することにより、がんの増加を減少させうる可能性を持っています。さらに、世界中の認知症の⼈々の数は、2050年までに1億3,500万⼈に達すると予測され、莫⼤な費⽤を伴うことが懸念されています。WHOでは認知症に代表される脳に関わる疾患についても、NCDポートフォリオの優先事項に含めることを検討しています。

私たちの目標

Lifestyle Medicine(LM)の理解と医療従事者間の協⼒

  • 予防/改善可能な⽣活習慣に関わる慢性疾患、複雑な症状に対し、Lifestyle Medicineの知識、技術を応⽤し、多分野からのアプローチでより効果的なNCDの予防/改善を⽬指します。
  • 医療従事者へ最新のエビデンスに基づいた正しい知識と技術、教育を提供し、多分野からのアプローチができる協⼒関係を促進します。特にいままでそれぞれの分野でしか学ばれてこなかった知識を医療従事者が共有し、実践できることはNCDの予防/改善の重要な鍵となります。
  • 不健全な⾏動を変えることは、病気の予防、健康増進の基礎になります。⽬標とする⾏動変容は、タバコの使⽤を排除し、⾷事を改善し、⾝体活動
    を増加させ、アルコール消費とストレスを和らげることが含まれますが、これに限定されません。Lifestyle Medicineは新しい技術やアプローチと共に、その効果を促進させる⼿法を選びます。
  • 医師、医療従事者と患者様とそのご家族との信頼関係は、医療の基礎になります。地域社会や様々な学際的なチームと協⼒し、必要があれば政策に働きかけたり、また急増するグローバルパンデミックへ対応するために、他国の医療従事者とも協⼒し、世界の健康の向上に努めます。
  • 病気の原因を特定し、根絶することは私達医療従事者の使命です。Lifestyle Medicineはさらに⼀歩進んで、患者様の気づきを促し、予防/改善を⽀援し、ご本⼈とご家族、そして地域社会がより健康で幸せになるお⼿伝いをします。

活動内容

日本ライフスタイル医学会(JSLM)の今までの活動

2019年

4月: 「ライフスタイル医学とJSLM」にご関心のある方々にお集まりいただき東京で会議を行いました(東京)。

8月: 英国のBritish Society of Lifestyle Medicine(BSLM)と共同で助成金申請を行いました。 https://bslm.org.uk/

10月: 第2回日本心身医学関連学会合同集会(大阪)にて、JSLMの活動状況と展望についてポスター発表を行いました(写真)。

http://jsp6cc.umin.jp

11月: 東北大学産学連携のCOI(センター・オブ・イノベーション)東北拠点(仙台)での会議においてJSLMの取り組みについて紹介させていただきました。

http://www.coi.tohoku.ac.jp/en/

 

2020年

1月: ライフスタイル医学認定医認定試験受験の受験資格と勉強方法についてのビデオレクチャーを行いました。

5月: ライフスタイル医学とは何か、当学会の掲げる目標についてのビデオ会議を行いました。

8月23日: 【オンライン】第1回ライフスタイル医学研究会を開催しました。(フライヤーはこちら

10月4日: 【オンライン】LMジャーナルクラブを開始しました「ライフスタイル医学認定試験直前対策」

11月15日: JSLMは、一連のビデオ通話セッション「ライフスタイル医学ジャーナルクラブ」を開始しました。これは、ライフスタイル医学認定専門職試験のための準備セミナーでもあり、今後も定期的に開催を予定しております。

 

2021年

1月〜10月: 月1〜2回【オンライン】ジャーナルクラブを開催しました。

7月10日〜11日: 第62回日本心身医学会総会ならびに学術講演会中に行われるシンポジウム「ライフスタイルと心身医療」のパネリストとして参加しました。(公式ウェブサイト)(大会ウェブサイト)(写真

9月19日〜22日: 議長の白井珠美がルーマニアライフスタイル医学会(公式ウェブサイト)の学術集会において、「日本人がどのように長寿を実現したか・その奇跡」をテーマとし講演しました。(フライヤー

11月13日〜14日: 【オンライン】第1回日本ライフスタイル医学会学術集会を開催しました。(抄録集ダウンロード

11月27日〜12月11日: 日本国内で初の日本語でのIBLM認定試験を開催しました。

12月2日〜5日: 議長の白井珠美がパキスタンライフスタイル医学会の学術集会(公式ウェブサイト)(大会ウェブサイト)において、「日本人がどのように長寿を実現したか・その奇跡」のテーマで講演しました。

12月下旬: 第1回日本ライフスタイル医学会学術集会のオンデマンド配信を開始しました。(2022年3月31日をもって配信終了いたしました。)

 

2022年

4月24日: 【オンライン】「ライフスタイル医学認定試験説明会」を開催いたしました。

6月〜10月: 月1回【オンライン】ジャーナルクラブを開催しました。

10月1日〜2日: 【オンライン】第2回日本ライフスタイル医学会学術集会を開催しました。(抄録集ダウンロード

11月上旬: 第2回日本ライフスタイル医学会学術集会のオンデマンド配信を開始しました。(2023年2月28日をもって配信終了いたしました。)

 

2023年

8月〜10月: 月1回【オンライン】ジャーナルクラブを開催しました。

9月28日〜10月2日: 【オンライン】第3回日本ライフスタイル医学会学術集会を開催しました。学術集会の中で「ライフスタイル医学の基礎講座」を開催いたしました。(フライヤー

9月: 議長の白井珠美がルーマニアライフスタイル医学会(公式ウェブサイト)の学術集会において、「ライフスタイル医学におけるマインドフルネスの役割」をテーマとし講演しました。

 

2024年

1月: 第3回日本ライフスタイル医学会学術集会のオンデマンド配信を開始しました。(2024年4月30日をもって配信終了いたしました。)

4月: 初代神原憲治代表が退任し、新たに白濱龍太郎が代表に就任しました。

7月〜: 【オンライン】ジャーナルクラブを開始しました。11月まで参加者募集中です。詳細は新着情報もしくはSNSにてご覧ください。

 

 

当医学会の会則はこちらをご覧ください。

発起人会

神原憲治、水上治、白井珠美、片栁直子、宮本京介

顧問弁護士

水上総合法律事務所
水上博喜

2017年現金出納帳
2018年現金出納帳
2019年現金出納帳

2023年現金出納帳

※2020年度〜2022年度については現在資料を作成中です。

国際連携

日本ライフスタイル医学会(JSLM)はWorld Lifestyle Medicine Organization, Lifestyle Medicine Global Alliance, International Board of Lifestyle Medicine, American College of Lifestyle Medicine, British Society of Lifestyle Medicineの提携団体です。その他各国のLifestyle Medicine学会と連携しています。

WLMO Fin

当学会の理念

日本ライフスタイル医学会(JSLM)は、科学的根拠に基づいた手法と原理を使用してライフスタイル医学の推進に取り組んでいる、日本および世界中の医療専門家および研究者からなる独立した非営利の学術組織です。 JSLMはいかなる宗教的または政治的組織とも提携していません。またEvidenceなく、個人が選んだ特定の食事療法を強調することはありません。

当学会は
・ 本学会は、⾮営利学術団体であって、政治、宗教に関わる活動は⾏わない
・ 会員は⼈種、国籍、性別、個⼈の志向、年齢などによって差別をうけない
ことをここに宣言いたします。
(会則 第2章 第7、8条より抜粋)

プライバシーポリシー

当学会の個人情報の取り扱いについてはこちらをご覧ください。

お問い合わせ

代表

白濱龍太郎 MD, PhD
Ryutaro Shirahama
医療法人RESM理事長
慶應義塾大学理工学部先端科学技術研究センター 訪問准教授
国立大学法人福井大学医学部 客員准教授
早稲田大学総合研究機構睡眠研究所 招聘研究員
日本オリンピック委員会 医科学強化スタッフ
東京2020オリンピック 選手用医師
President of RESM Medical Association, Visiting Associate Professor, Department of System Design Engineering, Faculty of Science and Technology, Keio University (Kanagawa Japan) and School of medicine, Fukui University (Fukui Japan), Invited Researcher, Sleep Research Institute, Waseda University Research Organization (Saitama Japan), Japanese Olympic Committee Medical Science Enhancement Staff, Tokyo 2020 Olympic Athletes Physician.

議長

白井珠美 MS, PhD
Researcher of University of California San Diego,
School of Medicine Department of Radiology (California, USA)

会計

片栁直子 MD, PhD
Naoko Katayanagi
医療法人有川医院理事
Director of Arikawa Clinic(Kagoshima, Japan)

黒岩政之 MD, PhD, MBA
Masayuki Kuroiwa
(株) Lifestyle Works CEO
(一社)医療者リカレント教育実践協会 代表理事
Lifestyle works Co., Ltd. /CEO
The Practice Association for Healthcare Recurrent Education / Representative of a board of directors. (Japan)

マーケティング企画

黒岩政之 MD, PhD, MBA
Masayuki Kuroiwa
(株) Lifestyle Works CEO
(一社)医療者リカレント教育実践協会 代表理事
Lifestyle works Co., Ltd. /CEO
The Practice Association for Healthcare Recurrent Education / Representative of a board of directors. (Japan)

ジャーナルクラブ担当

宮本京介 MD
Keisuke Miyamoto
クイーンズメディカルセンター 病院総合診察医
Hospitalist of the Queen's Medical Center(Hawaii, USA)

ルイズ横田奈朋 MD, PhD
Nao Ruiz Yokota
富士フィルムメディテラスよこはま 健診医
Physician of the Fuji Film Mediterrace Yokohama (Kanagawa, Japan)

コンサルタント・プロジェクトリーダー

宮本京介 MD
Keisuke Miyamoto
クイーンズメディカルセンター 病院総合診察医
Hospitalist of the Queen's Medical Center(Hawaii, USA)

顧問

水上 治 Dr.PH, PhD, MD
健康増進クリニック院長
Director of Health Promotion Clinic (Tokyo, Japan)

会員管理・秘書

山瀬 綾 MD
Aya Yamase
皮膚科医
Dermatologist (Chiba, Japan)

寺尾奈歩子 RN, PhD
Naoko Terao
聖カタリナ大学人間健康福祉学部看護学科 講師
Senior Lecturer of St. Catherine University, Faculty of Health and Welfare Human Services, Department of Nursing (Ehime, Japan)

リサーチ

鈴木春満 PhD, DBiS
Harumitsu Suzuki
和歌山県立医科大学 医学部 衛生学講座 助教
Assistant Professor of Wakayama Medical University, Course of Hygieiology(Wakayama, Japan)